見習いデザイナーのためのデザイン勉強会

アドグラフィー制作部の見習いデザイナーが、デザインや仕事に対する考え方などを、先輩に質問する対話形式でお届けする連載です。

Category見習いデザイナー

デザインの方向性の決め方

デザインの方向性の決め方

見習いデザイナーが先輩に遠慮なく疑問をぶつける社内のデザイン勉強会。15回目のテーマは「デザインの方向性の決め方」です。

ホームページを作る目的

ホームページを作る時って、どうやってデザインの方向性を決めてるんですか?

前にディレクションについて話した通り、ディレクターがお客様としっかりすり合わせをした後、ディレクターとデザイナーとの打ち合わせで決まるよ

デザインの方向性を決める打ち合わせって超重要ですよね。どんなことを話すんですか?

まず、ホームページを作るのにはブランド向上だったり、宿のイメージで売りたい、情報を記載したい、などの目的があるよね。そういったお客様の目的を話した上で、ホームページ制作ではどうやって解決していくか、について主に話してるかな

『問題提起』と『課題解決』が大事ですもんね!

目的によってデザインの方向性だけじゃなく、構成も全く異なってくるからね

お客様の中で『上質さを表現したい』だったり『スタイリッシュなデザインがいい』っていう希望やイメージがあったら、考慮してデザインできるように、打ち合わせの場では情報共有を綿密に行うよ

お客様の希望があると、また方向性がグッと定まりそうですね

もちろん宿の形態、規模、価格帯に合わせたデザインをする必要があるから、それを踏まえた上でね

なるほど。色々なことを踏まえて具体的な方向性が決まっていくんですね

制作時でも方向性を微調整

大きな方向性はディレクターとの打ち合わせで決まりますが、デザイナーはデザイナーで、制作しながら方向性を形に、イメージを固めていきます

ここでもまたデザインの方向性を決める段階があるんですね

写真の雰囲気からサイトの色合いなどを決めていくこともありますし、デザイナーがラフを考えている時のアイデアなどで具体的な形になっていきます

ラフって、手書きのですか?

そうですね、紙にも描きますし、イラレでは一通りアートボードに内容と写真を置いてラフを作成していますよ

イラレ上でもラフを一旦作っているんですね

そこから全体のバランスを見ながら最終的なデザインの方向性を微調整しています

形にしていく段階でも方向性って決まっていくんですよね。サイトの雰囲気作りってやっぱり難しそうです。

雰囲気作りとしては、このお宿さんのサイトにはこのあしらいを入れたい、とか、この写真配置でこういう風に見せたい、っていうのはあるかも

そういうアイデアって、オリジナリティを出すことに必要になってきますよね

オリジナリティを加える

デザインの方向性が決まったら、そこからのオリジナリティってどうやって出してるんですか?

とにかく新しいものだったり動きを取り入れていきたいから、今まで作られたものと被らないように考えてる。例えばボタンデザイン1つでも、こだわることはできるよ。動きが出るのはウェブならではだからね

確かに、レイアウトだけじゃなくて、動きの部分でもオリジナリティを出せそうです

ただ、デザインをした後にはサイトの構築があるから、それについての知識もある程度持っておくと、この動きは実装できるかなっていうのを想像できるようになるよ

動きについては構築の勉強もしないと難しそうですね

私は宿に合わせて、コンテンツごとにレイアウトをカスタマイズしてるよ。例えばトップページだったら料理コンテンツと客室コンテンツが全く同じレイアウトにならないように、それぞれ組み方を変えてたり

体裁も整えながら、単調になってしまわないような工夫がされているんですね

オリジナリティを出したり工夫は必要ですが、写真が違うので、それだけでも雰囲気は変わると思います

アドグラフィーは写真が強みでもありますし、写真を活かすことで方向性が定まったり、デザインのオリジナリティに繋がりそうです

アドグラフィーのデザインは『宿の魅力を最大限に表現する』に特化しているから、旅館・ホテルの持つオリジナリティを、webサイトでデザインとして表すことができれば一番良いなと思ってる

まとめ

デザインの方向性は打ち合わせの後も、段階的に決まっていくんですね。でもオリジナリティの出し方は自分の中で引き出しが無いとアイデア出しが難しそうです

オリジナリティって自分の考えを持ってないとできないことだからね。だから常にアンテナ張って、何かしらインプットとなるように見つけられるようにしてるよ

何かしらですか・・・先輩とは視点も違いそうですけど

なんでもいいんだよ。あの模様はネズミに見えるな〜とか。大事なのは、何か気付きを得られるように意識するところからだから

それなら私にもできそうです!色々な気付きが最終的にデザインにつながるように、まずは意識してみます!

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制作部所属の見習いデザイナーです。見習いの特権をフル活用して、わからないことを先輩方に厚かましく質問する勉強の日々です。

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