ディレクションってなんですか?
見習いデザイナーが先輩に遠慮なく疑問をぶつける社内のデザイン勉強会。10回目のテーマは「ディレクションってなに?」です。
ディレクターは指揮者?
よく耳にしますけど、ディレクションってなんですか?
簡単に言えばプロジェクト全体の管理をすること
プロジェクトの進行管理をするディレクション業務を行うのがディレクターね
ディレクターって聞くと、なんかテレビ業界のイメージがあるんですけど、マネージャーとかプロデューサーとは違うんですか?
マネジメントは会社の経営目線で数値の管理をしたり、プロデュースは制作責任者として制作全体の管理をすることかな。ディレクションは『制作の総指揮者』って言えばわかるかな
企画立案から制作にわたって全体を取りまとめて指示を出したり進行管理をするんだよ
プロジェクトが円滑に進むように管理してくれるんですね
そう。関係各所との連携とかスケジュールの管理とか、ディレクションに必要な能力もたくさんあるんだよ
プロジェクトの進行と指示出し、総指揮者って言うのも納得ですね
ウェブディレクションの仕事とは
私たちの場合は基本ウェブデザインなので『ウェブディレクター』という名称になりますね
ウェブディレクションになると、どんな業務があるんですか
制作指揮・進行管理の他には、より良いウェブサイトを作るためにお客様の希望を聞き出し、それに最も見合うものを作り上げていく必要があります
お客様とのやりとりでしっかりすり合わせをしないといけないんですよね
出来上がった制作物をお客様に納得させなければやりとりを円滑に行うことはできませんし、進行にも遅れが出ます
ウェブサイト制作みたいなプロジェクトではたくさんの人が関わるので、スケジュール管理も重要ですよね
1つのプロジェクトで、どんな役割の人が関わっていますか?
お客様がいて、仕事をとってきてくれた営業部、私たちデザイナー、原稿を用意してくれるライター、サイトのシステム構築をしてくれるシステムエンジニアやコーダー…とかですかね
そうですね。様々な役割の人、関わるメンバー全体に指示を出しながら制作物を完成に導いていきます
ディレクターに必要な能力
ディレクションの業務って膨大ですよね。いろんな能力が必要そうです
プロジェクトの全体を把握しないといけないからね
関わるメンバーをまとめあげて案件を進行するから、リーダーシップを発揮できる人が求められると思う
スケジュール管理も、今までの話から必要な力だと思うんですけど、進行中にイレギュラーが起こった時は、予定通りにいかないこともありますよね?
その時は間違いのない選択をする判断力と、方向性を明確にするための決断力が必要になるし、遅れが生じた分、スケジュールを調整して管理していかないといけない
あとはスケジュールの確定・変更についてお客様へ伝えたり、やりとりするコミュニケーション能力かな
社内外で関わりを持つディレクターだから、大事な能力ですよね
お客様から要件を引き出したり、お客様の意図を今度は社内に伝えてプロジェクトを進行していくからね
ディレクター的思考を持つ
今までディレクションって聞いたことはありましたけど、やることがこんなに多かったんですね
アドグラフィーではみんながディレクター的思考を持って業務に取り組んでるんだよね
デザイナーがデザインだけじゃなくて、方向性を決めたりとかですか?
お客様視点×アドグラフィー視点を交えながらウェブサイトが目指す『目的』を達成できるかを念頭に置いて、構成から意味を考えてる
施設様の雰囲気や特徴、目的・課題解決に寄り添うことが大事なんですね
アドグラフィーのスタッフ一人ひとりが『作業』だけじゃなく、『問題提起』と『課題解決』を目指してるよ
ディレクターじゃない私たちがディレクター的思考を持つには、どうすればいいですか?
小さな疑問や違和感に気づいて、解決する方法までを考えていくことだと思う。先輩だったらどう考えるだろう、っていうのをまずは自分の頭の範囲を超えて考えてみて
まとめ
まとめると、ディレクションとは
プロジェクトの制作指揮・進行管理
お客様に最も見合うものを作り上げていく
『問題提起』と『課題解決』
です!ディレクター的思考を持って、業務に取り組んでいきます!