本当のおもてなし
こんにちは!アドグラフィーの杉木です。
みなさん「おもてなし」に大切なことってなんだと思いますか。
今の時代、いろんな考え、いろんな価値観の人が増えて
どんな「おもてなし」が、宿にとって良いのか悩んでいらっしゃる方もおられるのではないでしょうか。
今回は、バシッした正解があるお話ではありません。
みなさんが大切にする「おもてなし」について再確認する機会になれば幸いに思います。
イザベラバードと人力車夫
イギリスの冒険家イザベラバードは、移動の際に人力車を雇いました。
暑い日差しの中での移動、イザベラバードからみた人力車夫は、汗まみれになりながら坂道を進んでいきました。
人力車夫は、体格が良く、背中じゅう刺青の男で、ほぼ裸同然の格好で仕事をしていました。
途中休憩で、イザベラバードが人力車から降りようとすると、ブーツが引っ掛かりうまく降りられません。
人力車夫は、汗でベトベトの腕でイザベラバードを降ろしてあげました。
イザベラバードが長旅で疲れている様子を見て、
人力車夫は、酸っぱいキイチゴをプレゼントしました。
イザベラバードは「酸っぱい」と言いながら無理に食べました。
旅館に着くと、人力車夫はイザベラバードの脚を洗ってあげました。
イザベラバードは大変恥ずかしいと感じました。
人力車夫のおもてなし、どう思いますか?
「あなたの心遣いで私がどれだけ救われたことか」
イザベラバードは、体調不良になってしまった車夫に対して英国の薬を差し出しながらそう言いました。
きっと車夫の行動は
「相手のことを考えていない」
「自己満足だ」
そう思われても仕方のないことでしょう。
しかし、一生懸命”おもてなし”をしたい。という思いはイザベラバードに届いていたのかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか。
正直、今の時代は少しでもお客様の思いにそわない”おもてなし”をすると、すぐに悪評がたちかねません。
しかし、自分たちが大切にするおもてなしをないがしろにして、全てお客様に合わせてしまうのも考えものです。
結局どんなおもてなしをするかは、宿のスタイルと目的次第だと思います。
みなさんの宿が大切にしている”おもてなし”は、どんなことですか?