湯元 上山旅館(姫路・塩田温泉)

「飲めよ、飲めよ、塩田のいで湯」
そう謳われた温泉が姫路の山間にある。
姫路城から北へ車で三十分。
観光地の続きではなくその外側にある場所だ。
※新幹線からバスという流れだと本数が少ないので観光をしながら
宿に行く場合は注意が必要だ。

JR姫路駅

姫路駅を降りると姫路城というわかりやすい景色も楽しめる

乗り場は17番のりば※本数に注意

自販機まで時代物である
全25室。 明治七年創業。
塩田温泉の湯元として、
三百年以上湧き続ける 自然湧出の源泉を守ってきた宿だ。

ゆっくりと心地よい音を奏でる温泉
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泉質は炭酸水素塩泉。
ただ、入ってみると主張は静かだ。
かすかな塩味が感じられる程度で、
湯そのものは穏やかに肌に馴染んでいく。

湯けむりとともに
胃腸の薬泉としてかつては飲みながら入るのが当たり前だった。
今も温泉が土地に息づいている。
庭園風呂、檜風呂、野天風呂。 効能を誇るより静かに体に届く湯だった。

冬場は館内に懐かしい景色が広がる

調度品も様々
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朝食に出される湯壺がゆがここのある意味核心に近い。
源泉で炊く。
調味料は使わない。
温泉の成分がそのまま味になる。
江戸時代から続く食べ方が変わらず朝の食卓に置かれている。

こだわりの朝食を

お手製のお味噌汁
夕食は瀬戸内の幸を中心とした会席か、
色々なプランから選べるようになっている。
湯と食が同じ源泉でつながっている。

海の幸をこれでもかとしっかり

海山の幸で贅沢なお時間を過ごせる

囲炉裏ダイニングけやき
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客室は本館・椿館に分かれている。
スタンダードな和室から 専用の離れ湯殿付きまで幅がある。
どの部屋を選ぶかで滞在の色が変わる宿だ。

それぞれの目的に合わせて選べる客室

見える景色はそれぞれ違う

リニューアル客室でゆっくりとソファーに腰掛け景色を楽しむ
それぞれの選択に対して 食事の質も客室の準備もスタッフの気遣いも、
想像より明らかに上だった。
やりすぎなくらい!
という言葉がちょうど合う。

さらにお食事後のこの気遣いには更に心打たれた
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2024年本館と椿館がリニューアルされた。
設えは新しくなっても流れている空気は変わっていない。
少しずつ少しずつレベルがアップしていく様はまさに
歴史が紡がれている土地だから出来ることなんだなと妙に納得できた。



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湯元 上山旅館
◾️公式サイト・予約 https://www.ueyama-ryokan.com
