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慣れた道具を手放したとき、何が残るか?

慣れた道具を手放したとき、何が残るか?

慣れた道具を手放したとき何が残るか?
考えたことがなかった。
考える機会もなかった。
そんな中カメラを変えた。
正確には変えたというより来たと言う感覚。
会社で使っていたソニーのα7は、
もともと動画用に導入したもので、
写真は間借りのような使い方だった。
動画使用頻度が増えたので会社に残し手元には
別のカメラが来ることになった。

届いたのはSIGMA BF。

見た目は素晴らしい。
アルミの塊から削り出されたボディは
継ぎ目がなく手に取ると
美術品を持っているような感覚になる。
ボタンは5つ。
SDカードスロットもない。
内蔵ストレージに記録する設計。
過激なまでにシンプルと公式サイトには
書いてあるがシンプルが過激であると言うのは
造形からもそれはよく分かる。

───

ただ、ただですが、
使ってみると全くしっくり来ないのだ。笑

α7では当たり前にできていたことができない。
設定の自由度は限られているし、
操作の導線も違う。
撮りたいと思ったときに
すっとカメラに手が伸びる感じがない。
BFは美術品を持ち歩いているような気分で、
気軽にシャッターを切る気持ちになれない。
機能面でも不足が目立つ。
でもそれを必要最低限と言い換えることもできる。
余計なものがない分、
やれる範囲で最善を尽くすしかない。
選択肢が少ないから、
迷う時間も減る。
制約がある種の集中を生んでいるというのも
一方で間違いがない。

───

このカメラを使って気づいたのは、
変な話だが自分のことだった。
α7に慣れすぎていた。
あの操作感、あの設定、あの手触り。
それが普通になっていて、
それがないとどうにもならない自分がいた。
慣れはとても便利だ。
でも慣れは自分を縛る制約にもなる。
いつの間にかその道具がないと
動けなくなっている。
その環境でしか力を発揮できなくなっている。
慣れていることが実は自分を狭くしていた。

───

SIGMA BFが良いカメラかどうかは、
正直まだわからないし
全くしっくり来ない感覚は続いている。
フットワーク軽く持ち出す気にもならない。笑
でもこのしっくり来なさは、
悪いものではない気がしている。

慣れた場所から引き剥がされることで、
見えるものがある。
自分が何に依存していたか。
何を当たり前だと思っていたか。
そういうことは環境が変わらないと気づけない。
だからこういう機会は拒まないほうがいいと
改めて感じた。
選んだわけではない道具、
慣れない環境、
思い通りにならない状況。
そういうものをとりあえず受け入れてみる。
そこで何かが見えるかもしれないし、
見えないかもしれない。
でも拒んでしまったら、
見える可能性すらなくなる。

カメラ一台からそんなことを感じる日々。

SIGMA BF
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佐藤弘明
佐藤弘明
常務取締役

旅館支援歴16年|集客・ブランド設計・運営改善まで現場密着伴走|旅館業界のリアルな現場から生まれる気づきや宿の未来を共につくるための視点を日々発信しています。

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