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【若旦那・若女将へ】数字を見たあとどこに手を付けるか?

【若旦那・若女将へ】数字を見たあとどこに手を付けるか?

売上を見た。
稼働率も確認した。
予約経路も把握した。
けれどそのあと何をすればいいのかがわからない。

数字を見ることと、
手を打つことの間には、
意外にも距離がある。

その距離を埋めるのが優先順位という考え方だ。

───

宿の課題はだいたい同時に複数ある。
稼働率が低い。
単価も上げたい。
人も足りない。
施設も古くなってきた。

全部やらなければと思うとどこから始めていいかわからなくなる。
けれどすべてを同時には動かせない。
時間も、
お金も、
体力も有限だ。
だからこそ順番を決めることが必要になる。

───

優先順位を考えるときひとつの軸がある。
それは影響の大きさ、手を付けやすさのバランスだ。

影響が大きくてすぐに動けるもの。
ここから始めるのが基本になる。
逆に影響は大きいけれど時間がかかるもの。
これは計画を立てて中長期で取り組むべき内容。
影響が小さくて手間もかかるもの。
これは後回しにするかもしくはやらない判断をする。

───

宿の場合最初に見るべきは売り方の部分であることが多い。
施設を直すには時間もお金もかかる。
人を採るにも育てるにも時間がいる。

けれど売り方を変えることは比較的早く動ける。
プランの構成、
写真の見せ方、
価格の設定、
予約サイトの情報整理。

ここに手を入れるだけで数字が動くことがある。
もちろん売り方を変えれば必ず売上が上がるわけではない。
けれど施設投資や採用に比べれば試しやすい。
試して、
反応を見てまた調整する。
そのサイクルを回しやすいのが売り方の領域だ。

───

売り方の中でもさらに順番がある。
まず見るのは予約サイトの情報が整っているかどうか。
写真は古くないか。
プランの説明は伝わるか。
料金の出し方はわかりやすいか。
お客様が最初に見るのはこの部分だ。
ここが整っていないとどれだけ広告を打っても、
どれだけ発信しても取りこぼしが起きる。
入口を整えることは最初の一手になる。

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次に見るのは価格の設定。

平日と週末で差をつけているか。
繁忙期と閑散期で調整しているか。
競合と比べてどの位置にいるか。
価格は売上に直結する。
稼働率が同じでも単価が変われば残る金額が変わる。
価格を上げることに抵抗がある人は多い。
けれど適正な価格をつけることは宿を守ることでもある。
安すぎる価格はサービスの質を維持できなくなる原因にもなる。

───

そのあとに見るのが自社予約の導線。
OTAからの予約に頼りすぎていないか。
公式サイトで予約が取れる状態になっているか。

OTA経由の予約には手数料がかかる。

自社予約が増えれば同じ売上でも手元に残る金額が増える。
ただし自社予約を増やすには時間がかかる。
すぐに結果が出るものではない。
だから入口と価格を整えたあとに中期の取り組みとして進めていく。

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施設の改修や人の採用は、
さらにその先になる。

これらは影響が大きいが時間も費用もかかる。
売り方を整えてある程度の体力をつけてから取り組むほうが現実的だ。
もちろん緊急度が高いものは別になる。

設備の故障や、
安全に関わる問題は、
優先して対応する必要がある。
けれどそうでなければまずは売り方から見ていく。

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優先順位を決めるというのはやらないことを決めることでもある。
全部やろうとするとどれも中途半端になる。
まずここからと決めて、
そこに集中する。
引き継いだ直後はあれもこれもと目につくものですが、
順番を間違えると動いているのに成果が出ない状態になる。
焦る気持ちはわかるがだからこそ順番を大切にしてほしい。

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次回は予約サイトの情報を整えるとき、
具体的にどこを見ればいいのかについて書いてみたい。

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いま一番手を付けたいと思っているのは、どの領域ですか。

佐藤弘明
佐藤弘明
常務取締役

旅館支援歴16年|集客・ブランド設計・運営改善まで現場密着伴走|旅館業界のリアルな現場から生まれる気づきや宿の未来を共につくるための視点を日々発信しています。

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