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上司の話はなぜ長くなるのか?笑

上司の話はなぜ長くなるのか?笑

会議や打ち合わせで
部下が時計をちらちら見ている。

そろそろ結論だけ聞きたいのだろうなと
気づくことがある。
こちらは熱心に話しているつもりで悪気もない。
けれど伝わっていない空気は感じる。
上司の話が長いという現象は、
どの組織にもほぼ必ず存在する。
自分もその一人になって来ていると
思うことがある。
そんなことを感じるシーンが
ここ最近多くなって来たので紐解いておく。

───

理由のひとつは前提を省けないことにある。
結論そのものよりもそこに至るまでの
背景や経緯を伝えたくなる。
なぜそう判断したのか。
どんな選択肢があり何を捨てたのか。
それを知ってほしい、
理解してほしいという思いが言葉を重ねさせる。
結果として結論にたどり着くまでの
道のりが長くなる。

───

もうひとつは責任の重さだ。
上司の言葉には決定や指示が含まれることが多い。誤解されたくない。
切り取られたくない。
後から「聞いていない」と言われたくない。
その防御線がいい風に言えば
説明を丁寧にさせている。
悪く言えば丁寧さのつもりが、
冗長さに変わっていくとも言える。

───

そして意外と見落とされがちなのが、
話しながら考えているという点だ。
すべてを整理し終えてから
話しているわけではない。
言葉にしながら自分の考えを確認し、
補強し方向を定めている。
これは能力の問題というより思考の癖に近い。
沈黙より言葉のほうが
安心できるタイプとも言える。

───

立場が上がるほど考慮すべき要素は増え、
一言で断じることが難しくなる。
その複雑さが言葉の量として現れる。
話が長くなるのは背負っている文脈が
多いからだと自分では思っている。

───

一方で忘れてはいけない話が短い上司もいる。
結論を先に置き前提は共有されていると信じ、
余白を恐れない。
短さは思考の省略ではなく
信頼の表れであることも多い。

───

話が長いこと自体が必ずしも悪いわけではないが、
問題になるのは聞き手の時間感覚や集中力と、
語りの速度が噛み合っていないときだ。
長くなるのは伝えたいから。
守りたいから。考えているから。
そう自分に言い聞かせ語りかけてきた。

───

ただ最近少し思うことがある。
話が長くなるのは相手がどこまでわかっているか?
こちらが見えていないからでもある。
見えていないから全部を渡そうとする。
逆に言えば相手を信じて省略できる上司は、
相手のことをよく見ている。
結論を短くすることは決して手抜きではない。
私も立場が変わり
あの頃よく感じていたことを思い出す。
分かっているよ。信じてくれよ。もういいよ。
あの感覚を今度は自分が相手に与えていないか。
信頼しシンプルに委ねること。
話を短くするとはそういうことなのかもしれない。

佐藤弘明
佐藤弘明
常務取締役

旅館支援歴16年|集客・ブランド設計・運営改善まで現場密着伴走|旅館業界のリアルな現場から生まれる気づきや宿の未来を共につくるための視点を日々発信しています。

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