宿泊業におけるSNS活用を改めて考えてみる。

宿のマーケティングについて
書き続けてきたがここしばらくSNSのことには
あまり触れてこなかった。
正直に言えば、
SNSは一時の流行に流されがちなツールだと
思っているし実際にやっているけれど成果が見えないという声も多かったからだ。
けれど改めて考えると、
SNSは売上の装置というよりも好意を媒介する
装置として宿にとっても
欠かせない存在なのだと思う。
久しぶりにこのテーマに触れながら、
宿泊業における
SNS活用の本質を整理してみたい。
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SNSが果たす役割は好意の循環をつくること
宿の売上を分解してみると、
大きく三つのステップがある。
① 新しいお客様に来てもらう
② 再び訪れてもらう
③ 常連として関係を育てる
この流れをつくるうえで、
SNSが担う役割はシンプルだ。
知ってもらう
→好きになってもらう
→伝えてもらう
SNSで最初に生まれるのは認知。
比較検討のときに思い出してもらえるかどうかがすでに大きな分かれ道になる。
次に生まれるのは好意だ。
投稿を見てここに泊まってみたいと感じてもらえるかどうか。
これは豪華さや派手さではなく、
静かな朝の光や、
湯上がりの風、
部屋に置かれた急須の色といった
小さな断片から宿のらしさが伝わる瞬間に宿る。
そして最後は共有。
泊まった人が自然に投稿したくなる体験を
どうつくるか。
映えるよりも伝えたい。
その気持ちが
次のお客様を呼び込む循環をつくる。
(映えるから伝えたいももちろんあるが)
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宿がSNSで表現すべきもの
では宿のSNS活用で何を発信すればいいのか。
私が現場で見てきた中で有効だと感じるポイントは次の五つだ。
① 日常の延長にある特別さ
② スタッフという人の存在感
③ 選ばれる理由の積み重ね
④ 宿泊者が抱く共感ポイント
⑤ 再訪を誘う余韻
どれも特別な演出ではなく、
宿の営みそのものを切り取ったものだ。
写真や文章が派手でなくてもいい。
むしろここはそういう宿なんだと思わせる
一貫性こそが信頼につながっていく。
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SNSは即効性ではなく信頼の積み重ね
SNSを集客の即効薬と考えると、
必ずと言っていいほど失望する。
成果が見えるまで時間がかかるし、
そもそもSNS単体で
予約が一気に増えることはない。
けれども、
認知・好意・共有という循環をゆっくりと回していくことでSNSは宿の売上を確実に後押しする。
それは一時の流行ではなく、
宿が長く選ばれ続けるための
関係性づくりそのものだ。
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SNSの活用は流行に乗ることではなく信頼を積み重ねること。
宿にとって改めて考える
価値があるテーマだと思う。
〜最近のsnsに投稿した写真〜










