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理想的なブッキングカーブとは何か?

理想的なブッキングカーブとは何か?

以前予約の直近化と
先行予約について書きました。

どちらを取りにいくか?ではなく、
両方をどう組み合わせるかが大事だと。

その続編として、
今回はもう少し踏み込みたいと思います。
テーマは「理想的なブッキングカーブ」。
つまり予約がどのようなタイミングで積み上がっていくのが宿にとって最も健全かという問いです。

ブッキングカーブとは何か

ブッキングカーブとは予約の積み上がりを
時間軸で可視化したものです。
例えば90日前から宿泊日までを横軸に置き、
日々どれくらい予約が積み上がっているかを
曲線で見る。

この曲線には、
宿の売上の見え方や現場の安心感が
そのまま表れます。
だからこそ、
単なる数字管理ではなく宿の健康診断に近い役割を持っているのです。


理想的なカーブとは?

理想を一言で表すなら、
早すぎず遅すぎず
なだらかに積み上がるカーブです。

①早すぎる予約偏重のカーブ
数ヶ月前に一気に埋まる宿もあります。
一見安定して見えますが、
実際には安売りの早期予約に頼っているケースが多く利益率は下がりがちです。

②遅すぎる直前依存のカーブ
稼働が直前に一気に積み上がるタイプ。
閑散期には役立ちますが、読みづらく、
人員や仕入れにリスクを抱える形になります。

③なだらかな積み上がりのカーブ
30〜60日前にベースが固まり、
直前で余白を埋めていく形。
これがもっとも理想的であり、
利益率と稼働率の両立につながります。


実際にどう作るか

理想的なカーブは自然にはできません。
プラン設計や販路戦略によって、意図的にデザインする必要があります。
①先行予約層には早期特典や予定を立てる安心感を打ち出す。

②直前予約層には
空きがある安心、
今だから得られる特典を発信する。

③リピーター層には
定期的に戻ってきてもらえるよう、
専用の早期予約枠を準備する。

つまりカーブを管理するというより
設計する感覚です。


宿にとってのブッキングカーブの意味

ブッキングカーブは、稼働や売上を見通すためのツールにとどまりません。
それは「お客様の行動様式を写し取った地図」のようなものです。
①誰が、いつ、どんな心理で予約するのか。
②その結果、どのようにカーブが描かれるのか。

理想的なカーブを考えることは、結局のところ「自分たちはどんなお客様に選ばれているか」を問い直すことでもあるのです。

理想的なブッキングカーブとは、
早期と直前の両方をバランスよく
取り込みながらなだらかに積み上がる形。
そのためには、
お客様の予約行動に寄り添い、
意図的にデザインしていくことが欠かせません。

ブッキングカーブを数字ではなく物語として
読み解けるかどうか。
そこにこれからの宿経営のヒントが隠れているのだと思います。

特にここ最近は特需予測できないことが多く
少しでも状況変化を察知するために
ブッキングカーブを見ることからでも
始めて見ると良いかと思います!

佐藤弘明
佐藤弘明
常務取締役

旅館支援歴16年|集客・ブランド設計・運営改善まで現場密着伴走|旅館業界のリアルな現場から生まれる気づきや宿の未来を共につくるための視点を日々発信しています。

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