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プランは意図があるかどうか!現場で見えた成果につながる宿泊プランの作り方

プランは意図があるかどうか!現場で見えた成果につながる宿泊プランの作り方

先日とあるお客様のホテル施設にて、
責任者の方や現場の担当スタッフの方々と
一緒にプランの作成についての勉強会を開かせていただきました。

いわば“プチセミナー”のような時間
だったのですが、
改めて「プランって、ただ出せばいいわけじゃないんですね」と現場の方からの言葉があったのがとても印象的でした。

今回はその振り返りも兼ねて、
実際にお伝えした内容を、
記録としてまとめておきたいと思います。

プランの精度は最初の“問い”で決まる!

「売れるプランって、どうやって作るんですか?」

これはよく聞かれる質問ですが
答えは一つではありません。
ただ、いつもお伝えしているのは
「誰に届けるかを明確にしないと、
何も始まらない」ということ。

たとえば─
① このプランは誰向けですか?
② なぜこの時期に出すんですか?
③ 他と何が違いますか?
④ 価格はどんな根拠で設定しましたか?
⑤ 成果は何を見て判断しますか?

この“問いかけ”を明確に持つだけで、
プランは生き物の様に動き出します。
逆に言えば、これがぼんやりしていると、
どれだけ見た目を整えても伝わりません。

数字は「答え合わせ」ではなく「ヒント」にする

プランを出したあとは必ず振り返りが必要です。
でも「売れたか/売れなかったか」だけを見るのではなく、
・売れたのは何泊何食のどの層か?
・予約導線は?(OTA?自社サイト?)
・クチコミの内容に変化はあったか?
・単価と満足度のバランスは?

こうした“小さな違和感”に目を向けることが、
次の手を見つける近道になります。

成功の理由も、深掘りするクセを

意外と多いのが「うまくいったプランを分析しない」ケース。
・たまたまタイミングが良かったのか?
・見せ方が刺さったのか?
・狙ったターゲットと実際に来た人は合っていたか?

うまくいったときこそ丁寧に掘り下げる。
それを繰り返すと、“狙って再現できる”ようになってきます。

PDCAは1回転ではなく呼吸のように回すもの

PDCAという言葉はよく使われますが、
実際にはPとD(出して終わり)になってしまうことも多いです。

でも本来は、
① 仮説を立てて
② 出してみて
③ 観察して
④ 次につなげる

という小さな「呼吸」のようなサイクルです。
1回きりの成功ではなく、
“現場が自走できる型”として定着していくことが最終的な成果につながります。

今回のような現場の方との勉強会を通して感じたのは「プランの設計力」は日々の意識で磨かれていくものだということです。

だからこそ私たちは単に“代行する”のではなく、
現場の方と一緒に考え一緒に回し一緒に学んでいく。何よりも現場の声を活かすこと。
そのプロセスを大事に
していきたいと思っています。

今回のような内容を含む“プランの考え方”や“現場型セミナー”もご相談承っております。
ご興味ある方はお気軽にご連絡くださいね。

佐藤弘明
佐藤弘明
常務取締役

旅館支援歴16年|集客・ブランド設計・運営改善まで現場密着伴走|旅館業界のリアルな現場から生まれる気づきや宿の未来を共につくるための視点を日々発信しています。

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