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観光立国日本とインバウンド。過去から2030年を見据えて

ここ最近インバウンドという言葉を耳にする機会がまた増えてきた。
昔は業界の方達での言葉という感じがしていたがメディアの力もあり
今ではかなり一般化されてきたように思う。
コロナ禍で一度は姿を消した海外からのお客様たちが再び日本を訪れ始めている。

そして今日本は2030年に向けて、「観光立国」としての道を改めて歩み始めている。
今回は過去から現在にかけてのインバウンドの流れを、ダイジェストでまとめてみたい。

──

インバウンド推移ダイジェスト

① リーマンショック前後(~2008年)
2008年リーマンショックの影響で世界経済は大きく冷え込んだ。
訪日外国人客数も減少傾向に入り、日本の観光産業にとって厳しい時代だった。

② 東日本大震災の影響(2011年)
2011年の東日本大震災。
原発事故の影響も重なり、訪日客数はさらに大幅に落ち込んだ。

③ ビザ緩和・円安の追い風(2013~2018年)
転機はここだった。
東南アジア諸国などへのビザ緩和政策が進み加えて円安も後押しした。
訪日外国人客数は急増し2018年には過去最高の3,119万人を記録するまでになった。

④ コロナショックと完全停止(2020年~)
新型コロナウイルスの世界的流行により2020年以降インバウンドはほぼゼロに。
空港、街、観光地から、
海外のお客様の姿が完全に消えた。

⑤ 回復と過熱気味の現在(2023~2024年)
コロナ収束後インバウンド需要は急回復。
2024年にはコロナ前を超えるペースで訪日客が戻りつつある。
円安の影響も手伝って日本を訪れる魅力は再び高まっている。

そうした中、2030年に向けた日本の目標

日本政府は、2030年に向けて
①訪日外国人旅行者数6000万人
②消費額15兆円
を目標に掲げている。
これは現在の約1.5倍以上の
水準を目指す大きな挑戦だ。

「観光立国推進基本計画」として、
地方誘客、長期滞在型旅行、
文化・自然体験型観光などが
重点施策に掲げられている。

この高い目標にチャレンジする中でいま、改めて考えたいこと。
たしかに数を増やすことは重要だ。
けれどもう一つ大事なのは、「来てよかった」と思われる日本であり続けることだと思う。

これからは、
① 量→質への転換
② 地域分散型観光への移行
③ 文化や自然といった「本物」に触れてもらう体験の強化

こういった方向へと自然と意識をシフトさせる必要がある。
ただ人を増やすだけではない。
日本ならではの体験をもっと自然体で
届けていきたい。それがすなわち訪れる理由へと昇華されていくと思う。

こう言ったことを日本は重点施策に置きながら
未来に向かってどのように進むのか?

観光業、宿泊業は、単なる産業ではない。
人と人、文化と文化をつなぐ、大切な営みだと考えている。
2030年に向けてインバウンドはまた増えていくだろう。けれど私たちが目指したいのは、
数をとることではなく心を動かすことだと思う。

本当に来てよかった。

また訪れたい。

そんな想いを積み重ねていける国でありたいし私たちもそこに支援のあり方を見ていきたいと考えている。
そんな未来をこの日本で描いていきたいと考えている。

【参照データ】
①日本政府観光局(JNTO)
②観光庁「観光立国推進基本計画」(2023年版)

佐藤弘明
佐藤弘明
常務取締役

旅館支援歴16年|集客・ブランド設計・運営改善まで現場密着伴走|旅館業界のリアルな現場から生まれる気づきや宿の未来を共につくるための視点を日々発信しています。

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