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閑散期に対する考え

閑散期に対する考え

直近、ゴールデンウィークの入り状況も
なかなか思わしくないという声を耳にします。

それもあって、
本格的な閑散期をどう過ごしていくかという相談が、ここ最近とても増えています。

私たちがよく支援させていただくのは、
ご家族で営まれている、コンパクトな宿。
いわゆる「小宿」と呼ばれる施設が中心です。

とある家族で営まれている、
小さな宿がありました。
客室は8室。
1泊2食付きで、16,000円から18,000円。

売上のために必死に働き、
経費を抑えながら、
日々の営みを続けています。

そして今まさに事業承継を控えている。
次の世代へバトンを渡す、
そんな大切な時期です。

閑散期。

空室が増え売上が落ち込むと、
「価格を下げれば少しは埋まるかもしれない」
そんな考えがどうしても頭をよぎります。

その気持ちは、痛いほどわかります。

でも、小さな宿ほど、
「安くすれば売れる」という道に、
安易に逃げてはいけないと私は思います。

単価を下げれば、売上は縮む。
サービスの質も、未来への資金も、
少しずつ確実に削れていく。

それは次の世代に渡すべきものを、
少しずつ小さくしてしまうことでもあるのです。

宿の価値を守ること。
宿の営みをつなぐこと。

それは、「いま」を凌ぐための安売りではなく、
「未来」を見据えて選び取る、
覚悟の連続だと思います。

短期的な満室のために、
未来を犠牲にしてはいけない。

焦らなくていい。
急がなくていい。

でも守るべきものを見失わないでほしい。
そして現実もシビアに見つめなければならない。
それもまた宿を続けるための大事な現実です。

だからこそ。

夢だけでなく、数字から目をそらさずに。
小さな違和感を放置せずに。
できる限りシビアに、経営と向き合うこと。

それが、
この宿の営みを、
次の時代へ確かに届ける、
たった一つの道だと思います。

私たちも、
宿泊業界支援に特化した会社として、
宿の営みと文化を
未来へつなぐことを信じて、
これからも、
現場に寄り添い続けたいと思っています。

佐藤弘明
佐藤弘明
常務取締役

旅館支援歴16年|集客・ブランド設計・運営改善まで現場密着伴走|旅館業界のリアルな現場から生まれる気づきや宿の未来を共につくるための視点を日々発信しています。

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