宍戸 茜 骨董部 骨董スタッフ
心が豊かになる出会いを
骨董ってなに?
私は元々絵が好きで、芸術文化にも興味がありました。そして俗に芸術と言えば特別で崇高な…という思い込みが心の奥底になんとなくありました。
これは骨董に出会う前の話です。
「骨董」の語源は、ゴタゴタした、雑多な、という意味から来ているそうです。
私はこれまで生きてきた中で、骨董品というものに触れることなくアドグラフィーへ入社し骨董部へ所属しました。
そこに広がっていたものは、大昔に作られたであろう何に使うのか想像もつかない道具や、不思議な文様が描かれた器や壷など…たくさんの「ゴタゴタした」ものがありました。
こうした道具や器の多くは、一部を除き元々は美術品として作られたものではなく、当時の生活の中で使用するために作られたものです。
しかし、手仕事や経年変化による自然の美が感じられます。日常に溶け込む芸術というものに初めて触れて、新鮮な思いがありました。
お客様に届けたい思い
骨董品の生まれは100年より以前、はたまた紀元前まで遡った品まで…時代を超えて、誰かの手仕事が現代でも生かされて輝いていたら…とても素敵なことだなと想像します。
人類の歴史を辿るような、そんな世界に足を踏み入れて私はまだほんの数年ですが、さまざまなお客様が唯一無二の骨董品と出会える場を提供できたら嬉しいです。
お客様との出会いも、骨董との出会いも同じ一期一会の精神で大切に扱うことを心がけていきます。